観てきましたよ「シン・仮面ライダー」
こんにちは。みっきいです。
観てきましたよ「シン・仮面ライダー」!
平成仮面ライダー世代の僕としては、初代仮面ライダーをエヴァンゲリオンの庵野秀明監督がどう作り変えるのか…不安でしかありませんでした。
何故なら、期待されていなかったから。
「シン・ゴジラ」「シン・エヴァンゲリオン」は長年のブランクからの公開だったので、見る側の僕も期待値がマックスでした。そして作品も最高でした。
「シン・ウルトラマン」から流れが変わります。ウルトラマンシリーズは現在もテレビで放映されていて、正直、映画への期待値(言い換えるなら飢餓感)はだいぶ薄れていました。それでも、作品自体はとても良い出来でした。ありがとう斎藤工。
そして、「シン・仮面ライダー」です。初代仮面ライダーを令和の現代にトレースする作業は、ゴジラでもウルトラマンでも見られましたが、それでも「やっぱりすげぇな庵野秀明」と思わされたのです。しかし、仮面ライダーではそれを感じられなかったのです。
「仮面ライダーアマゾンズ」を超えられなかった。それが僕の率直な感想でした。小林靖子脚本の仮面ライダーの最高到達点。劇場版に編集された作品はあんまりでしたが、アマゾンプライムビデオで見た完全版は、僕の心を完全に支配しています。
小林靖子と庵野秀明の決定的な違いは、「人を信じているか・信じていないか」この一点です。小林靖子の仮面ライダーは、常に人の心を描き、えぐってきます。それに対して庵野秀明は「どうやって人類を滅ぼそうか」それに固執しているきがしてならないのです。
人を信用しない相方の緑川ルリ子、人を滅ぼそうとあれこれ手段を練るショッカー。人との交流が苦手な本郷猛。ぜんぶエゴでしかないのです。
興行収入が20億しか達していないのも、GW限定でエヴァンゲリオンのDVD特典映像を同時上映として見せたのも、焼け石に水な気がしてなりません。
と、つらつらと言いつつ、なんだかんだで3回も映画館に足を運んでシン・仮面ライダーを観た僕は、庵野秀明の手のひらで転がされているのでしょう。
作品自体の内容は、2回めの観劇でようやく理解できたのですけどね。初回の感想は「え?」でしたから。詰め込みすぎた感がいなめない作品でした。